こんにちは!
能美市のピットブルです💥
3Dアライメント作業実績、2024年6月で約250台!
昨年の2023年は年間実績約500台でしたので昨年と同じほどのペース🤔
台数だけ聞くとそんなに施工したの!?となりますが、正直あまり実感はありません😂
そんな3Dアライメント調整作業の入庫が多数あるピットブルですが、アライメントに関する問い合わせで一つ多い内容が、、、
「アライメントじゃなくてサイドスリップだけとれないの??」
そんなお声を度々頂くことがあります👀
結論から申し上げますと、
ピットブルではサイドスリップ調整は対応しておりません。
加えて、サイドスリップとアライメントは全くの別物です😱
サイドスリップとは↓
ハンドルセンターを合わせた状態で1メートル進んだ時の横滑り量のこと。
主に日本で定められた車検制度で円滑にトーイントーアウトを判断するため、サイドスリップテスターなどで計測するのが一般的。
3Dアライメントとは↓
キャスター、キャンバー、トー角を4輪独立で測定、数値化可能。
カーメーカー基準値を元にリアルタイムで3項目を数分単位で調整できる。
3Dアライメント調整は車輪4カ所それぞれを適正なキャスター・キャンバー・トー角調整することが可能なのに対して、
サイドスリップではクルマが進んだ時の横滑り量で判断します。
車検時のサイドスリップ検査では1メートル前進して±5ミリ以内の横ずれであれば適正。
あくまでもトー角とキャンバー角の兼ね合いで発生する横滑り量を見ているだけなので、アライメント適正値とは異なります。
サイドスリップOK=アライメントもOK??
サイドスリップとアライメントでは似たような項目ですがその内容が異なります。
ではサイドスリップが適正値であればアライメント数値も適正なのか?
サイドスリップは横滑り量のみを測定しているだけなので、個別で前後左右のトー角やキャンバー、キャスター角を適切に調整できるわけではありません。
あくまで一定距離内での横滑り量が基準をクリアして真っ直ぐ走るのかという点がポイントになっています。
しかし、この横滑り量は単純なトーイン・トーアウトだけでなくキャンバー角も関わってきます。
キャンバーがネガティブ方向(ハの字)になるとタイヤは進行方向に対して内側へ転がろうとします。
つまりネガティブキャンバー+トー角が内股状態になるトーインにしておくと内側へ流れる横滑り量が多くなり、場合によっては基準値を超えてしまう場合があります。
内側に向かっての横滑り量が過多している場合はもちろん、トー調整でアウト側へ再調整します。
これでネガティブキャンバーとトーアウトの打ち消し合いで無駄な横滑り量が解消されサイドスリップ調整OK!
これでバッチリ!!
と思われるかもしれませんが、、
実はアライメントは適正値になっていない可能性があります。
前述の通りサイドスリップはキャンバーとトー角の兼ね合いで発生する横滑り量を測定しているので、いざアライメントテスターで測定してみるとトー角がバラバラだったりステアリングセンターが合っていないなど、
アライメント基準で見ると適正な数値じゃない
ということは十分にあり得ます🤔
新車のクルマだけど真っ直ぐ走らない、車検で上がってきたクルマのハンドルセンターがズレている
というのはこのサイドスリップ検査で簡易的にトー角を調整しただけというのが要因だったりします。
当店でも新車の入庫などもあったりしますが、ハンドルセンターが合っていない車は珍しくありません👀
アライメントOK=サイドスリップOK??
サイドスリップOK=アライメントOKというのは間違い!、、、ということは・・・
単純にその逆もNGとなる場合があります😥
サイドスリップはキャンバーとトー角の兼ね合いが・・・ということは、キャンバーが付いた車(ローダウン車など)の場合、
トー角がメーカーアライメント基準値範囲内だとしてもサイドスリップ測定では横滑り量が過多していると判断されるケースがあります。
つまり状態によっては、、
アライメントしたのに車検に通らない。サイドスリップ検査で落ちる。
という事態になる場合があります・・・
その場合はサイドスリップ検査合格ラインに合わせて調整するためアライメント結果的にが崩れてしまう。そんなケースも、、
サイドスリップはノーマル車両をベースに基準値が定められているため、ローダウン車などキャンバーが付いた状態だとトー角との兼ね合いによっては検査不合格となる場合があるんですね😅
実際当店では多くのローダウン車両を3Dアライメント施工し、そのカスタムの内容に合わせてキャンバーやトー角を調整しています👀
サーキット走行車両など競技仕様の場合はそのドライバーさんの要望に合わせてトーイン、トーアウトを設定することもあります。
現車に合わせて最適なキャンバー、トー、キャスター角を合わせることができるのが4輪アライメント
カーメーカー基準値も表示されますが、あくまでもノーマル時の基準値なのでこういったカスタムカーや競技仕様車両の場合では目安程度でしかありません。
走り易さや見た目など考慮したアライメントセッティングが「4輪アライメント」として成立している場合でも、それは車検時のサイドスリップ検査ラインの基準とは全く異なるということになります。
このようにアライメントとサイドスリップは似ているようで実は全くの別物なんです🤔
ちなみに余談ですが、輸入車の一部にはノーマル状態でアライメントを基準値に収めてもサイドスリップ検査では不合格になる場合があります。
「サイドスリップ特例扱い車輌」
として一部車種は検査場ごとにその車種一覧がわかるように指示されています。
↓下記サイトにて特例扱いの車種が掲載されていますが、年式に関わらずかなりの車種が記載されています😥
このことからわかるように、サイドスリップ検査はあくまでも「車検を通過するため」のものであることがわかりますね😅
4輪アライメントとサイドスリップの違いまとめ
・アライメントは4輪独立でキャンバー、トー、キャスターを調整できる。
・サイドスリップは一定距離を進んだ横滑り量を検査している。調整は基本トー角のみ。
・サイドスリップの横滑り量はキャンバーとトー角の兼ね合いで決まるが、トー調整でしか補正できない。
・サイドスリップはノーマル車両基準なのに対してアライメントではその車体に合わせて調整・セッティングができる。
・車体に適したアライメントを施工してもサイドスリップ検査では不合格になる場合がある。
・サイドスリップで調整してもアライメントテスターで測定するとズレている場合がある。
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上記のようにサイドスリップ調整とアライメント調整は似ているようで内容が異なるため、
お客様から「まっすぐ走るようにサイドスリップでチャチャッと調整してま~(石川方言)」
と言われてすぐにサイドスリップだけを見るのではなく、まずはカウンセリングからスタートするのがベストですね😋
そしてサイドスリップ調整で真っ直ぐ走るようになっても、アライメントが完全にバッチリになったわけではないので注意しましょう💥
ショップ側がアライメントとサイドスリップの違いを理解していても、お客様側がサイドスリップOK=アライメントOKという認識をしているケースも多いため、サイドスリップ・アライメント施工するショップ側もしっかりとした説明を行うことで後々のトラブルを回避することができます👀
ピットブルでもアライメントとサイドスリップの違いでトラブルになるケースは過去に数件ありましたので、ご説明しながらその違いが更に浸透するようにアピールしていきたいと思います😊
ここまでかなり長い内容となりました、、
今回はお客様からサイドスリップとアライメントについてお問い合わせ頂いた流れで、この機会にブログ記事にしておこうと思い書き起こしました。
当店ではサイドスリップテストや調整は施工しておりませんので、サイドスリップについて間違いや語弊などありましたらお詫び申し上げます😅
3Dアライメントは非常に奥が深いですね、、
2021年末から累計で1,500台近く施工実績がありますがまだまだ勉強不足な面もあるかと思います、、
タイヤもアライメントもカーカスタムも日々勉強ですね😂
また作業事例やアライメントの内容など随時ブログでアップしていきたいと思います✨
ここまで閲覧ありがとうございました!!
以上、能美市のピットブルでした🐶