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特殊アライメント技法『 デルタリング 』T-DEMAND流 4輪アライメントの極意とは!?

 

こんにちは!

能美市のタイヤホイル専門店ピットブルです!!

 

今回は以前よりSNSなどで触れていた『デルタリング』についてご紹介したいと思います😊

 

デルタリングとは

デルタリングとはT-DEMANDが生み出した特殊アライメント技法

サスペンションストローク時に発生するアライメント変化を抑えるものです。

ストローク時のアライメント変化を抑えることで走行性能の安定化やタイヤの偏摩耗を抑制することができます。

簡単そうな内容に思えるかもしれませんが、この‘‘アライメント変化‘‘を自在に操る工程は使用する調整式アーム・ロッドの高い精度、それを理解して組付け&セッティングできる技術力の双方が必要になります。

 

一般的な4輪アライメントとの違い

一般的な4輪アライメントでは作業リフトに車両を載せ、専用のセンサーで4輪のデータを取得した後に各車種に定められた基準値データをベースに調整するものです。

この場合、リフトに載せた車両は静止状態。つまり停車した状態です。

その状態でトー角、キャンバー角、キャスター角等の各項目を補正するわけですが、これはあくまでも‘‘静止状態‘‘での調整。

対して『デルタリング』で施工するのは動的アライメント

車は前進、後退、左右に曲がり段差があるところでは上下にも動きます。

カーブする時は遠心力で外側のサスペンションが縮み、内側は伸びる。

車が走行するうえでサスペンションは常に稼働し、それと同時にトー角やキャンバー角はストロークに応じて変化しています。

デルタリングはその「走行中のアライメント変化」に着目したアライメント技法。

デルタリングを正しく施工するとサスペンションストローク時のトー変化を理想的な変化量にコントロールすることが可能です。

サスペンションストローク時の無駄なトー変化を抑制することで走行中はハンドリングも安定し、よりスムーズに走行することができます。

 

静止状態だけでなくストローク時の動きまで読み取り制御する「デルタリング」

一般的な4輪アライメントとは異なる、更に高次元なアライメントセッティングが可能です。

 

トー変化するメカニズム、それを制御するメカニズム

デルタリングでは動的アライメントでトー変化を限りなくゼロにすることができるとお伝えしました。

それにより高い安定性で走行が可能になるわけですが、では何故走行中のクルマにアライメント変化が起こるのか。

掻い摘んでご説明します。

車のサスペンションは走行中常に稼働します。

サスペンションやそれに繋がるタイヤが上下することで路面からの衝撃を吸収し、タイヤのグリップへと繋がります。

つまりサスペンション、アームの動きはタイヤへのグリップに直接関係するわけですね。

このサスペンションが上下運動する際、各アームは車両側を軸に円弧を描くように可動します。

上記イラストはサスペンションストローク時の「キャンバー角」変化を大まかに表した内容です。

これはキャンバー角を表していますが、トー角を制御するアームやその他のアームにも同じ動きがあり、走行中では同じ変化が起こっています。

減速時やコーナーリング中にハンドリングが不安定になる‘‘バンプステア‘‘と呼ばれる現象がありますが、これはストローク時のトー変化が起因で発生するステア特性です。

車が減速時に大きく沈み込むことでトー変化が発生し、ハンドルは真っ直ぐなのに左右に振られる、車体がフラフラするなど、ハンドリングがとても不安定になります。

一般的な市販車では走行中に車両が制御不能やスピンしないように特性を考慮して設定されていますが(それが各自動車メーカーが推奨するアライメント基準データ)ローダウン車ではどうでしょうか。

ノーマル車高より更に低い状態がサスペンションストロークのニュートラル位置になっている場合、そこから更にバンプ時・リバンプ時のアライメント変化が発生します。

このローダウン時でのアライメント変化はノーマル車高時に比べて更に変化量が大きくなるということがわかりますね。

そんな過度なアライメント変化が発生するローダウン車ではまともに走行することができません。

「デルタリング」はそんな‘‘過度なバンプステア‘‘や‘‘無駄なトー変化‘‘、アライメントの変化量を自在に操るため練られた特殊アライメント技法です。

複数のアームで構成される‘‘マルチリンク式サスペンション‘‘では各アームのセッティングにより

トー変化を発生させない領域

にまで煮詰めてセッティングすることが可能です。

これは車両側を軸に円弧を描いて稼働するアームが複数備わるサスペンション構造だからこそ可能なセッティング。

各アーム、ロッドの役割を頭に入れながら、それぞれの長さを最適なセッティングを施します。

これにより通常であれば過度なアライメント変化で不安定になる挙動が、どんな速度域でも安定してタイヤがグリップしスムーズに走行できます。

フルアームの調整&セッティングひとつでアライメント変化を最小限にとどめることが可能です。

ただし、この「アーム調整技術」だけでは‘‘デルタリング‘‘とは呼べません。

なぜ T-DEMAND PRO ARM なのか

デルタリングの中身である「アライメント変化の制御」

これはアーム調整技術によるものですが「調整式アームであればなんでもデルタリング施工可能!!」ということなのでしょうか?

答えはNOです。

何故なら‘‘デルタリング‘‘という特殊なアライメント技法は「T-DEMAND PRO-ARM」があってスタートするからです。

アームの長さを調整してトー角がなんとなく変化しない、目視で判断できる範囲で「コレならOK!」、後は左右のホイールツライチ具合に合わせて調整して終了!

この内容であれば低精度メーカー品でも十分に対応可能な範囲です。

「デルタリング」は更により高精度かつとても重要な要素を主軸に施工します。

その重要な要素とは

‘‘左右等長‘‘

折角の調整式アームなのにホイールのツラに合わせて左右それぞれで調整しないの?

と思われるかもしれませんが、左右それぞれでアームの全長を変えてしまうのはデルタリング施工の上では基本NG。

アームセッティングの際は左右等長が「デルタリング」の絶対条件になります。

これは左右のアーム寸法をミリ単位で合わせることで‘‘アライメント変化量を左右均等‘‘にするためです。

左右でのツライチ具合を合わせるために片側だけアームを調整する場合キャンバー角などを数値で合わせるために調整する方法は、デルタリング施工においては間違いであるということになります。

そして更に、より高精度に左右等長を実現するためにはセッティング技術だけでなく、

アームそのものの精度が非常に重要。

最近では様々なメーカーから調整機能を重視したアームが出回っています。

ですがその製品の中には調整機構は備わっているものの、アームそのものの製品精度まで本気で考慮して作られていない製品も見かけます。

(調整ネジ部分まで塗料が塗られていてアーム全縮め時の寸法が左右で合わない、取付穴のサイズがミリ単位で異なり酷い場合は拡張して組む必要があるなど)

対して T-DEMAND PRO ARM は高い品質と精度があり、アーム本体も一品ごとがとても美しく造られています。

アーム本体の設計、塗装や溶接への拘りだけでなく、各ピロが動く時のトルクも徹底して管理。

アーム左右1セットの寸法は必ず等しく、ピロ稼働トルクも必ず左右同じペアで出荷されているそうです。

(ピロボールのカタさが左右で違うとアーム稼働時の抵抗に左右差が生まれ左右均等に動かない。)

この他メーカーには無いアームへの拘りがT-DEMAND「デルタリング」の大きな裏付けになっています。

確実なセッティングを出すための『3Dアライメントテスター』

確実なデルタリングセッティングを行うためには整った環境が必要になります。

中でも「3Dアライメントテスター」は必ず必要となる設備です。

T-DEMAND本社にも3Dの4輪アライメントテスターが完備されています。

3Dアライメントテスターはリアルタイムで計測車両の4輪ホイールデータを数値化。

車両に取り付けられているホイールの角度からトー角、キャンバー角、キャスター角を読み取ります。

その読み取る数値は0.01°単位。

目視では判別できないほどのレベルを数値化してくれます。

デルタリングでは0.01°単位でのアライメント変化量を確認するため、3Dアライメントテスターが必要不可欠です。

もちろん、ただ完備しているだけでなく日頃から様々な車種で測定&調整の繰り返しを行い、テスターを使い熟す程の経験が必要となります。

正しくデルタリング施工するため、セオリー通り組んだ T-DEMAND PRO ARM では

テスターで反映される数値が極端にズレこむことはありません。

コンマ数ミリ台の世界を制すにはコンマ台の数値を正確に認識できる高精度なテスターが必ず必要ということですね。

 

最後にSNSに投稿したデルタリングの動画です↓

エアサス全上げ→全下げ状態でのアライメント数値変化に注目。

(画面上側がキャンバー角左右、下側がトー角左右)

エアサス全上げ状態キャンバー約5度半、トーイン約10分から

エアサス全下げ時にはキャンバー約8度、対してトーイン約10分をキープしているのがわかります。

エアサスでは走行車高を自在に設定できるので、車高を変えてもなるべくアライメント変化が少ないセッティングの方が走りやすくなります。

それに全上げ・全下げ状態でトー角が極端に変わると見た目も悪いですからね(^^;

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デルタリングに関するご説明は以上です😆

オープンして2年と経たない駆け出しの店舗ではありますが、日ごろの作業とアライメントセッティング

そしてフルアーム、T-DEMAND PRO ARM を通じて日々勉強の毎日です!

・細部まで徹底された高精度なアーム「PRO ARM」

・各アームをセッティングする正確な技術力

・0.1ミリ単位で正確に数値化できる3Dアライメントテスター

 

この3点が完全に揃って初めて「デルタリング」が施工可能となります😎

 

ローダウン車でもシームレスにカッコよく走れる。

 

そんな次元を造り出したのが

T-DEMANDの『デルタリング』

 

ピットブルでもデルタリングの施工は実績があります。

 

デルタリングだけでなく、アライメント調整施工も車種やジャンル問わず多数施工実績あり!!

 

また、デルタリングだけでなくT-DEMAND PRO ARM セッティング施工の実績も多数です。

 

2022年夏には当店にてT-DEMAND初となるショップでのイベントも開催

T-DEMANDさんの各パーツはピットブルで正規取り扱いできますので是非お気軽にご相談下さいませ😊

T-DEMAND (t-demand-japan.com)

 

それでは今回はこの辺で~👋

 

以上、能美市のピットブルでした🐶